名前を聞いただけでは何が何だかわからない化粧品成分を解説するシリーズです。

今回は、「パルミトイルトリペプチド-5」またの名を「シンコル(SYN-COLL)」というものです。

効果は「コラーゲンの生成を促し、コラーゲンを増やす」ことが期待できます。

 

コラーゲン不足ではターンオーバーも滞ってしまいます。

シミを消すにはターンオーバーが大事!

 

コラーゲンをしっかり補ってやることにより、乱れたターンオーバーのサイクルを正常に戻すことが期待できます。

ですからシミ対策としても、コラーゲンが増えたら嬉しいですね。

 

 

パルミトイルトリペプチド-5 には、コラーゲンを増やす作用がある、機能性ペプチド

この「パルミトイルトリペプチド」という名前は謎の暗号みたいですが、

きちんと解読できます。

パルミトイル  パルミチン酸(油)がつながっているという意味
トリ 三つの意味。アミノ酸が三つ繋がっているという意味
ペプチド タンパク質とアミノ酸の間の物質

トリはトリプルのトリですね。

タンパク質は、分解するとアミノ酸になるんですが、完全にアミノ酸に分解される前、アミノ酸がいくつかつながった状態のものをペプチドと言います。

化粧品成分は、お肌への浸透をよくするために、よく油をつなげます。

お肌のバリア層は油分が含まれていますから、水なんかだとはじいちゃうんですね。

だから油をくっつけることによって、お肌に浸透しやすくなるのです。

 

だから、「パルミトイルトリペプチド」とは、


「(お肌に浸透しやすいように)パルミチン酸というものとつなげた、アミノ酸が三つつながってできているペプチド」

という意味になります。

また、このように機能をもったペプチドのことを「機能性ペプチド」といいます。

 

こちら、コラーゲン生成を刺激する組織増殖因子・TGF-βを活性化する、という働きがあります。

また、これ自体に保湿効果もあります。

 

シンコルは、スイスの製薬会社が開発した「シワ対策成分」のひとつ

パルミトイルトリペプチド-5は、またの名をシンコルと言います。

 

このシンコルというのは、スイスの化粧品原料会社、「ペンタファーム社」というところが開発した「シン(SYN)シリーズ」の中の一つです。

真皮中のコラーゲン生成を促して、張り・弾力のある肌を保つ効果があります。

 

「シン(SYN)シリーズ」というのは、シワ対策に特化した成分のシリーズで、全部で4つあります。

  1. シンエイク
  2. シンタックス
  3. シンコル
  4. シンハイカン

(このうち「シンエイク」は今回は関係ないですが、「塗るボトックス」の異名で有名な毒ヘビをヒントにつくられた成分です。)

 

「シンコル」の作用は、「TGF-β」という、コラーゲン生成を刺激する組織増殖因子を活性化することにより、コラーゲンを増やす、というものです。

 

またわからない単語が出てきました。「TGF-β」って何でしょうか。

 

「TGF-β」はコラーゲン生成を促す「成長因子」

 

「TGF-β」とは、「トランスフォーミング成長因子β」のことです。

 

TGF-βというのは、コラーゲンの製造工場にコラーゲンをつくらせるのを促進する物質です。

お肌の真皮は、このように

お肌の表皮より奥にあるのですが、ここに「線維芽細胞」という、コラーゲンなどを生み出す細胞があります。

「線維芽細胞」というのがコラーゲン製造工場だと思ってください。

このコラーゲン製造工場に、「コラーゲンを作ろうよ!」と働きかけるのが「TGF-β」なのです。

 

この「TGF-β」を活性化させるということは、コラーゲンの生成を活性化させる、ということにつながるのです。

 

コラーゲンは皮膚のハリを保つために大切

また、このパルミトイルトリペプチド-5ですが、「Ⅲ型コラーゲン」にも作用します。

Ⅲ型コラーゲンってなんでしょうか。

実は、「ベビーコラーゲン」とも呼ばれ、注目されているコラーゲンなのです。

 

人の体をつくっているコラーゲンは、なんと28種類もの型が存在しています。

代表的なのがⅠ型コラーゲンで、皮膚に一番多く含まれています。

骨や皮膚を形成し、弾力性を持たせる働きがあります。

 

そしてⅢ型コラーゲンというのが、皮膚のしなやかさや柔軟性をもたらしているといわれています。

 

このⅢ型コラーゲンは、赤ちゃんの頃はたくさんあります。

だから赤ちゃんの肌はプルプルしているのだと言われています。

赤ちゃん肌をもたらすコラーゲンだから、「ベビーコラーゲン」との異名があるのですね。

 

Ⅰ型コラーゲンに対する比率が、若いうちは多いのですが、年齢とともにこのⅢ型コラーゲンの比率が下がってゆきます。

 

 

Ⅰ型コラーゲン:Ⅲ型コラーゲンの比率

赤ちゃん50:50
大人95:5

こんなに違うのです。

 

このⅢ型コラーゲン=ベビーコラーゲンを補うことにより、

若々しく、しなやかでプルプルな赤ちゃん肌に近づける、と言われています。

 

このⅢ型コラーゲンは、食材やサプリから摂取することができません。

 

ですからこの「パルミトイルトリペプチド-5」のように作用してくれる成分があるのはとても嬉しいですね。

 

まとめ

以上、「パルミトイルトリペプチド-5(シンコル)」についてでした!

コラーゲンの生成を促す成分であることがわかりましたね。

 

赤ちゃんのお肌って、シミひとつなくてきれいで羨ましいですよね。

赤ちゃんはターンオーバーも正常です。

 

コラーゲンの生成を促して、ターンオーバーを正常にし、赤ちゃんの様なお肌を目指してゆきたいですね!