イタドリ根エキス、というのが化粧品に含まれていることがあります。

この成分、ポリフェノールの一種として注目される「レスベラトロール」という成分を含み、抗酸化や老化防止の効果があるのです!

では詳しく見ていきましょう!

 

イタドリとは

イタドリは、日本、中国、台湾に分布するタデ科の多年草です。

別名を、イタドリ、スカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタンともいいます。

春になるとツンツン生えてくる姿を見かける方も多いのではないでしょうか?

見た目は赤い斑点のついた「細いたけのこ」や「アスパラ」といった感じです。

 

そのままかじると酸っぱいです。

子供の頃お友だちとかじって遊んだ経験のある方もいるのではないでしょうか。

 

 

繁殖力がとても強く、アスファルトすら突き破って生えます。

イギリスに輸出された際、在来種を駆逐する勢いで増えてしまったため「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されてしまったほどなんです。

日本の在来種は海外の植物の方が強そうなイメージがあるのに、逆に負かしてしまうなんてなんともたくましいですね。

 

若芽は昔から山菜として食用にされました。

特に高知県ではよく食べられているそうです。

アク抜きして煮物や炒め物にすると、とっても美味しいんだとか。

先の方の柔らかい葉は天ぷらにしても。

 

イタドリの根は昔から生薬として利用されてきました。

根を乾燥させると虎杖(コジョウ)または虎杖根(コジョウコン)という薬になり、漢方や甘草と組み合わせて咳止めに使われたりしました。

 

そんなイタドリ根のエキスにはポリフェノールの一種「レスベラトロール」が含まれており、この成分を抽出するための材料として使われることもあります。

 

 

イタドリ根エキスの有効成分、「レスベラトロール」とは?

レスベラトロールとはポリフェノールの一種で、赤ワインに含まれているとして知られた成分です。

強い抗酸化力を持つことで知られています。

 

化粧品だけでなく、サプリメントにも使われる成分です。

イタドリのほかにもブルーベリーなどのベリー類、ブドウやピーナッツの渋皮などにも含まれます。

しかし日本ではイタドリの根から抽出されたものは「医薬品」扱いになるためサプリメントには使えません。

これは昔からイタドリ根が薬として使われてきたからです。イタドリ根=薬扱いなんですね。

 

このレスベラトロールは活性酸素を強力に押さえる抗酸化効果のほか、美容にも様々な作用があるのです。

他にも、イタドリにはタンニン類や有機酸なども含まれています。

 

イタドリエキスは痛みや炎症をおさえる薬として使われてきた

イタドリの名前の由来は、若葉をもみこんで傷口につけると痛みが和らぐことから「痛みをとる」=「イタドリ」と呼ばれるようになったと言われています。

古くから痛みや炎症をとる効果が知られていたのです。

他にも抗酸化作用や毛穴を引き締める作用もあります。

 

 

レスベラトロールの抗酸化作用

レスベラトロールには強い抗酸化作用があります。 

抗酸化というのは、活性酸素をおさえてくれるという意味です。

活性酸素は、ストレスや紫外線などの外部刺激を受けることによって生まれ、肌に悪影響をもたらします。

 

活性酸素の肌への悪影響をざっとあげると、

  • シミをつくる
  • 潤いが失われる
  • ハリがなくなる
  • 皮膚がんのリスクが上がる

潤いやハリの低下はシワにも繋がりますよね。

シミや皮膚がんとか嫌すぎますね。

 

そんなイヤーな活性酸素を抑えてくれるのが抗酸化作用を持つ成分です。

レスベラトロールは活性酸素による様々な害を防いでくれる事が期待できる、頼もしい成分なのです。

 

 

レスベラトロールは細胞の老化を防ぐ

ヒトの細胞が分裂できる回数には限りがあるという説があります。

「細胞のテロメア説」などと呼ばれています。

その細胞の分裂できる回数の低下を防ぎ、延命するには「サーチュイン遺伝子」というのを活性化させれば良いことがわかったのですが、このサーチュイン遺伝子を活性化できる成分がレスベラトロールであることがわかってきたのです。

肌も細胞でできていて、細胞が正常に分裂することにより正常な肌が保たれます。

細胞の分裂がストップするということは、すなわち老化するということ。

つまり、若さを保つためにレスベラトロールがとても有効なのです。

 

レスベラトロールはシミそばかすができにくくしてくれる

レスベラトロールは、シミのもとになるメラニン色素を抑える効果があります。

シミをつくるのはメラノサイトですが、そのメラノサイトは「チロシナーゼ」という酵素が活発化すると刺激されてメラニンを作ってしまいます。

レスベラトロールには、このチロシナーゼの働きを抑える効果があるのです。 

 

チロシナーゼの働きが抑えられれば、シミのもとになる過剰なメラニンが作られなくなります。

 

シミができる前の段階で防いでくれるということですね。

 

 

タンニンの収斂(しゅうれん)作用、美白作用

イタドリ根エキスにはレスベラトロールだけでなくタンニンも含まれています。

タンニンもまた、ポリフェノールの一種です。

タンニンは肌につけることにより、たんぱく質に働きかけ毛穴を小さくするなど、肌を収縮させる作用があります。

また、タンニンには美白作用もあるとされています。

タンニンには、メラニンをつくる細胞(ヒト黒色種メラノーマ細胞)の増殖を抑える効果が報告されています。

シミのもとになるメラニンの生成工場を増やさないようにしてくれるのですね。

 

 

イタドリ根エキスに美容効果はあるのか?

ただし、この美白効果は、角質の奥の細胞に直接浸透した場合の効果ですので、誘導体などの形にせず直接皮膚につけたときは肌のバリアに阻まれて中まで浸透しづらいといった報告もあります。

ですから、どちらかといえば主に炎症を押さえる効果や抗酸化作用の方を期待して配合されている事が多いでしょう。

しかし、現在の化粧品の技術はとても進歩しており、ナノカプセルに入れるなどして肌の中まで入るように工夫することもできるようになりました。

イタドリ根エキスの効果を化粧品から得たいときは、ナノ化などの工夫がされているかどうかもチェックするといいですね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

生命力の強い植物「イタドリ」の根のエキスはとてもたよりになる効果がたくさんありましたね。

草原を支配するほど増える「雑草」を昔から有効活用してきた人々の知恵ってすごいな、と思います。

 

レスベラトロールはとても注目されている成分で、イタドリ根由来ではないですがサプリメントなんかもたくさんあります。

老化防止などの効果が期待できますので、興味のある方は試してみてもいいかもしれませんね!